リフレーミングのやり方(方法)25パターン

リフレーミングのやり方

リフレーミングという言葉を知ったばかりの方や学び始めた方から、よくこんな声をいただきます。
「リフレーミングのやり方がわからない」「どうやると上手くできるの?」

私自身もリフレーミングを学びたての頃、素敵な考え方だと感じつつ、こんな悩みを抱えていました。

リフレーミングでつまづきやすい悩み
  • 講座や本で学んだように上手くできない
  • 種類、手順、質問方法をもっと詳しく知りたい
  • 他者と比べてできないことに落ち込む
  • できているかどうか分からない
  • 完璧にやろうとして思考停止になる など

そこでまずは、「リフレーミングのやり方」をシンプルにまとめました。

リフレーミングの基本ポイント
  • リフレーミングに正解・不正解はない
  • 「ハッとする」「気づきがある」「心が軽くなる」なら上手くいっている
  • 思い込みや苦しさ、執着が少しでも緩めば、それがあなたの正解
  • 上手くできなくても大丈夫。慣れていないだけ
  • 生成AIに「リフレーミングの例」を出してもらうのも有効。積極的に使うのも推奨!

本記事では「あなたの人生が少しでも楽になる」「問題解決のアイデアが出る」「新しい自分に出会う」──そのために多様なリフレーミングのやり方を紹介します。

楽しみながらご活用ください!

目次

リフレーミングのやり方(方法)25パターン

リフレーミングのやり方25パターンに対して「やり方」と「事例」を紹介します。

どのリフレーミングが役立つかどうかは、あなたが今、リフレーミングしたい言葉やテーマにより変わりますので、楽しみながらご活用ください。

クリティカル・リフレーミング

あえて「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」に対して批判的に疑問を持つリフレーミング。「それって本当なの?」「事実なの?」「エビデンスは?」「それでも幸せな人、結果を出している人はいない?」「そのままじゃだめなの?」などの質問を通して、ネガティブな状態で個体された視野を広げる。

過去の経験リフレーミング

「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」に対して、過去の経験を振り返る。実は誰かの役に立っていたこともあれば、何かを達成したこともあるかもしれない。見つけた瞬間に「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」は緩み、リフレーミングになる

第3者視点のリフレーミング

「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」を持つ自分のことを中立な第3者がみたら「何と言うか?」「どう見えるか?」「どんなメッセージをくれるか?」を確認するリフレーミング方法。出てきた内容に「なぜ?」と確認を入れることで、より良いリフレーミングになる。

メンター・リフレーミング

第3者視点のリフレーミングのメンターバージョン。こ゚縁や信頼性、思い入れの強いメンター、または尊敬する人の言葉は受け入れやすく、リフレーミング効果が高まる。

親・兄弟リフレーミング

第3者視点のリフレーミングの親・兄弟バージョン。関係性がマイナスでなければ、影響力の高いリフレーミングになる。多くの場合、親・兄弟は無条件に愛してくれていて、子供は存在しているだけで価値があり、ポジティブな影響がある。

祈りリフレーミング

第3者視点のリフレーミングの未来の自分バージョン。「最高の未来、大きなゴール、どうしても達成したいこと」を実現している未来の自分から、今の自分への「呼びかけ、アドバイス」を受け取るリフレーミング。

名言・格言リフレーミング

「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」に関連する偉人の格言を検索し、リフレーミングを促す。

内容を変える/意味づけを変えるリフレーミング

「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」に対して、別角度から意味づけをする。その中から、肯定的な働きを持つものを見出す。

状況を置き換えるリフレーミング

「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」は、別のシチュエーションで役に立つとしたら、どんな場面か?と視点をずらしたり、変えてみる。その中から、肯定的な働きを持つものを見出す。

時間軸を変えるリフレーミング

「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」は、未来にプラスに働かないか?過去にプラスに働かないか?という視点でリフレーミングします。未来に活かせるならプラス。過去にプラスだったら変えるだけ。と考えることができます。

再定義リフレーミング

「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」は、何かに対する定義づけ(意味づけ)から生まれていることがほとんど。そこで未来を見据えて再定義するリフレーミング。

モデリング・リフレーミング

自分とは別の人(偉人、尊敬する人、同様の問題や苦しみを乗り越えた方、まったく関係ない人など)をモデリングしたうえで、「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」に対して「どう思うか?」「別の捉え方はないか?」に意識を向けるリフレーミング

場を変えるリフレーミング

自分の状態が場所に紐づいていることもあるので、場所を変えて「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」を客観的に見るリフレーミング。場所を変えるだけで別の視点を持てることがある。

時間を置いたリフレーミング

時間を空けることで、意識の方向、脳の状態を変えたうえで、「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」を客観的に見るリフレーミング。特に一晩寝た上で行うと、別の視点を持ちやすい。

内観リフレーミング

自分の意識が苦しんでいる状態(怒り、悲しみ、嫉妬、比較、劣等感などでネガティブな状態)か、苦しみのない穏やかな状態かを確認し、苦しんでいる場合は「苦しみに気づく」ということを行った上で行うリフレーミング。「ああ、私は今苦しんでいるんだ」と気づくことで、穏やかさから、どうなりたいか?を意図できます。この状態で行うリフレーミングは全く違う視点をもたらすことが多い。

だから何だリフレーミング

ネガティブな言葉に真正面から挑んで、極端に突き抜けることで効力を失わせるリフレーミング。

例えば、「自分は価値がない」「自分は能力がない」「自分は愛されていない」などに対して、確かに苦しいかもしれない。でも、だから何だバカヤロー。それで死ぬのか?生きていけないのか?明日はこないのか?未来の可能性はなくなるのか?と極端に考えるリフレーミング。

それでも明日は来るリフレーミング

冷静に考えると、どんなに苦しくても明日は来るし、人生は続く。それならやるしかないじゃない。という視点に立ってのリフレーミング

君ならできるリフレーミング

「君ならできる」という言葉は単なる励ましではなく、未来の自分から今の自分に送られた命令文。という前提で、ネガティブな言葉や自己定義を「未来起点の再定義」に書き換えるリフレーミング。

「できない」という言葉を “構造が整えば必ずできる” に変換する。「不足や欠如」からではなく、未来の成果・ゴール側から定義 する。臨場感を「過去の失敗」から「未来の成功」に移す。

死に戻りリフレーミング

もしアニメや映画の主人公のように、一度死んで、今の自分に戻ってきて、今からやり直せる状況だとしたら?それは「やり直しのチャンスを与えられた状態」です。

この視点に立つと、ネガティブな言葉や思い込みは力を失います。なぜなら「二度目の人生」では、同じ迷いや足かせに振り回される必要がないからです。

死に戻った今の自分にとって、この瞬間からの時間はボーナスタイムで、自分の人生を生き直すチャンス。どう生きるかは、完全に自分の意志で選べるのです。

市に戻った状態で、「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」に対して「このままの自分が未来で死んだとき、何に後悔したのか?」「一度死んで戻ってきた今、ネガティブな言葉などをどう思うか?」「やり直せる人生をどう生きるか?という視点でのリフレーミング。

異世界転生リフレーミング

常に無数の可能世界・並行世界は存在している。つまり「すでにある、すべてある」。

ただ自分が本当に生きたい世界を選択できていないだけ。という前提に立ったリフレーミング。

私たちは「これが現実だ」と思っている世界を無意識に選び続けています。けれど実際には、数えきれないほどの可能世界・並行世界が同時に存在している。だからこそ「どんな世界を選ぶか」を意識した瞬間に、異世界=新しい現実へと転生できる。

「自分が無意識に選んでいるのはどんな世界か?」「本当はどんな世界を生きたいのか? ※内側はどのような状態で、どんな結果を出しているか?」「選択した世界から、今の自分を眺めるとどのように見えるか?どんな声をかけるか?」という視点でリフレーミングする

気づきや学びのリフレーミング

「ネガティブな言葉・考え方・捉え方・思い込み・思考の枠組み」は、苦しみを生む一方で、気づきや学びの機会も生まれている。気づきや学びに気づくことで、苦しみは意味のある経験に変えていくリフレーミング。

言葉の置き換えリフレーミング

言葉の置き換えリフレーミングは、ネガティブな「物事の見方・捉え方・意味づけ」を表す言葉を、別の言葉に変えるリフレーミングのやり方です。

あなたにとってネガティブな言葉には、ネガティブな感情・イメージ・思い込みが紐づいているため、意識を「苦しんでいる状態」へ方向づけてしまいます。

しかし別の言葉に置き換えることで、ネガティブな影響を緩めたり、手放しやすくなります。その際のポイントはこちらです。

ポイント
  1. ネガティブな言葉→ニュートラルな言葉に置き換え
  2. ニュートラルな言葉→あなたにとって前向きな言葉に置き換え

「ネガティブから一気に前向きに変えなくて良い」という点が大事です。一気に変えると心が無理をして苦しくなったりしますから、ネガティブ→ニュートラル→前向きの順で段階的に行いましょう。

今日ニュートラルにしたら、後日前向きな言葉にリフレーミングしたらいいのです。

言葉の置き換えリフレーミングのやり方

言葉の置き換えリフレーミングのやり方は、以下のような問いかけを使って行います。

問いかけの例
  • この言葉を別の言葉にするとしたら?
  • この言葉をどんな表現に変えたら楽になる?
  • この言葉を未来の自分ならどう表現する?
  • 家族、友達、恋人がこの言葉を使ったら、どんな言葉に置き換えてあげたい?
  • もっと優しい言い方に変えるとしたら?

言葉の置き換えリフレーミングの例

リフレーミング前リフレーミング後
私には価値がない・私の価値は、まだ発揮できていないだけ
・私を認めてくれる人が確かに存在する
自信がない・成功者にも自信がない人は多い。むしろ大胆に見えて臆病で繊細だ
・自信は行動と経験により育むもの
どうせ無理・まだ効果的な方法を見つけていないだけ
・失敗はない、成功か学びがあるだけ

さっそく、あなたがリフレーミングしたい言葉を試してみましょう。

その小さな一歩が、「新しい自分」「今よりちょっと良い自分」「理想の自分」へとつながっていきます。

そして──あなたならできる!

脱洗脳リフレーミング

脱洗脳リフレーミングは、社会や家庭、文化によって刷り込まれたネガティブな「物事の見方・捉え方・意味づけ」から自由になることを目的にしたリフレーミングのやり方です。

私達は以下のような社会、家庭、文化からの影響を受け、いつの間にか「自分の考え」だと信じ込んでしまいます。

社会や家庭、文化について
  1. 社会(例.学校、会社、メディア など
  2. 家庭(例.親、兄弟、親戚 など
  3. 文化(例.国民性、宗教観、伝統、地域性 など

その結果、ネガティブな刷り込みにより人生で苦しみ続けてしまいます。

※人により刷り込まれるかどうか、どんな内容が刷り込まれるかは変わります。

種別刷り込みの例刷り込みの影響
社会上司から「お前は替えがきく存在」として扱われていた私には価値がない」「いてもいなくても同じ」と自分を低く見るようになる
先輩から「お前って能力はないからな」と言われた「私は能力がない」と自信を失う
家庭父から「お前は頭が悪い」と言われ続けた私は愛されていない、頭も弱いんだと思い込む
母が「うちは貧乏で生活保護を受けている」と言われ続けた自分は貧乏人だという意識が根付く
文化男は強くなければいけない。弱さを見せてはいけないという教え自分の感情に蓋をして苦しむ。本当の自分に対して鈍感になる
いい大学に入って、いい会社に勤めるのが幸せという社会的価値観幸せの定義を固定され、別の可能性に目を向けられなくなる

しかし、こうした「物事の見方・捉え方・意味づけ」を取り外すことで、今までと違う視点を手にすることができます。

それが脱洗脳リフレーミングです。

脱洗脳リフレーミングのポイント
  • この考えは本当に自分のものか?と揺さぶりをかける?
  • 誰から影響を受けているかに意識を向ける
  • 社会、家庭、文化からの影響に疑いを持つ
  • 国、家庭、学校、会社、部活、所属コミュニティ、見ていた本・漫画・アニメなどの影響は強い
  • 子供時代の影響は大きい
  • 大人になっても影響される

未来のあなたは「刷り込みによる不要な物事の見方・捉え方・意味づけ」から解放されているはずです。

脱洗脳リフレーミングのやり方

脱洗脳リフレーミングのやり方は、以下のような問いかけを使って行います。

問いかけの例
  • この考え方を最初に教わったのはいつ・どこで・誰からですか?
  • もし教えてくれた人が間違っていたら、この考えはどうなりますか?
  • この考え方は、誰かの都合によるものではありませんか?
  • この考えを持ち続けることで、誰が得をしているでしょうか?
  • この考えを教えてくれた人は、どんな意図で伝えたのでしょうか?
  • この考えは「本当に自分が選んだ考え」ですか?それとも「選ばされた考え」でしょうか?
  • この考えを信じているとき、あなたは自由ですか?それとも他人の声に縛られていますか?

(外部からの刷り込みが影響していた事に気づいたうえで)

  • この考え方はあなたにとって必要ですか?
  • この考え方を持つことに対して、未来のあなたは何と言いますか?
  • この考えに対して、今どう思いますか?
  • 問題だと思っていたことは、今どのように見えますか?

脱洗脳リフレーミングの例

リフレーミング前リフレーミング後
私には価値がない・親の言葉は劣等感やストレスをぶつけていただけ
・環境によって「自分には価値がない」と思い込まされた

・自分の価値は自分で作っていこう、すでにある価値を活かしていこう
自信がない・自信を失った一言は「上司の都合」でしかなかった
・「自分はダメなヤツ」という思い込みは、先生の考えを受け入れた結果だった

・「私はダメな奴でも、できない人間でもない」ので、どんどん前に進んでいこう
どうせ無理・先輩の「どうせ無理」という言葉・態度は、私を押さえつけるための言葉だった
・組織の空気に飲まれて無理だと思っていた

・未来のゴールに向けて前に進んでいこう

さっそく、あなたがリフレーミングしたい言葉を試してみましょう。

刷り込みだったと気づき、「それはもういらない」と思った時、「新しい自分」「今よりちょっと良い自分」「理想の自分」へ出会いやすくなります。

そして──あなたならできる!

未来視点リフレーミング

未来視点リフレーミングは、「望んでいる人生を生きている未来の自分は、どのようなものの見方・捉え方をしているのか?」を踏まえてリフレーミングするやり方です。

そのために、以下のようなポイントを押さえて行います。

  • 現在のものの見方・捉え方からどのような影響を受けているか?
  • どんな未来をつくりたいのか/生きたいのか?
  • どのようなものの見方・捉え方は「未来をつくる力」になるか?

未来を見据えてリフレーミングすることで、意識や発想が自然に切り替わり、リフレーミングしやすくなります。

未来視点リフレーミングのやり方

未来視点リフレーミングのやり方は、以下のような手順で行います。

イメージしやすいように「私は能力がない」と思っている方向けのリフレーミングを例に挙げます。

STEP
リフレーミングしたい言葉/ものの見方は何ですか?

例.私は能力がない

STEP
その言葉/ものの見方は、人生にどのような影響を与えていますか?

例.

  • 自分を過小評価し、行動する前から諦めてしまう
  • 自信が持てず自己否定が強く、いつも苦しい
  • 「もっと能力が高ければ」と悔しさや惨めさを感じる出来事が多い
STEP
その言葉/ものの見方によって、どんなメリットがありますか?

※または「その言葉/ものの見方を変えないことに、どんなメリットがありますか?」でも大丈夫です。

例.

  • 「能力がない」と思うからこそ、学びや成長に前向きにいられる
  • 「自分には能力がない」と思うからこそ、丁寧に取り組むことを大切にしている
  • 「自分を過小評価能している」からこそ、人の気持ちや痛みに寄り添える
STEP
その言葉/ものの見方は、誰の定義・教え・言葉に影響を受けていますか?

例.

  • 親からの「生活保護を受けているから、私たちは目立ってはいけない」という言葉が「能力を発揮してはダメ」だと思うきっかけになっている
  • ニュースやTVの影響で「大学に行っていない自分は能力が低い」と思うようになった
  • 読書を通じて「知的労働は上、肉体労働は下」という価値観を信じ込み、自分は能力が低いと思うようになった
STEP
リフレーミング(新しい言葉/ものの見方)により、どんな未来をつくりたいですか?

※または「どんな未来をつくる、または生きるために、リフレーミングをしたいのですか?」でも大丈夫です。

例.

  • 「能力がない」という苦しみを手放し、前向きに行動している
  • 自分の能力に気づき、発揮し、ビジネスで結果を出している
  • 自分の未来は明るいと信じられ、今までと違った人生・結果を生きている
STEP
リフレーミングしたい言葉/ものの見方が、どのように変われば、最高の未来につながりそうですか?

※上記までの質問を踏まえて自由にリフレーミングしていきましょう。

例.

  • 「能力がない」と思い込んでいたけれど、失敗を恐れて可能性を押さえつけていただけ
  • 「能力がない」と思っていたのは、親や社会からの刷り込みが影響していた。自分には十分な才能と可能性がある
  • 今までは「能力がない」と思って未来を描けなかっただけ。でも今は「ビジネスで結果を出している自分」「最高の未来を生きている自分」を信じている。

未来視点リフレーミングの例

リフレーミング前リフレーミング後
私には価値がない・未来の自分から見れば「存在そのもの」が大切な価値
・私の経験や選択は、この先に誰かを救う力になっている
自信がない・自信は行動と経験で自然に育つもの
・未来の私なら、この経験を誇りに思っている
どうせ無理・「この経験があったから今の自分がいる」そう言える未来にする
・無理だと思えるからこそ、未来につながる課題が分かる

さっそく、あなたがリフレーミングしたい言葉を試してみましょう。

未来を見据えてリフレーミングすると、意識や発想が自然に切り替わります。その瞬間からあなたの未来は動き始めます。

あなたならできる!

裏メリット・リフレーミング

裏メリットリフレーミングは、ネガティブなパターン*の裏にある「隠れたメリット(裏メリット)」に目を向けるリフレーミングです。

裏メリットは「なぜ、それを行ってしまうのか?という無意識レベルの理由」のため、明確にすることで変えやすくなります。

ネガティブなパターンを続ける無意識の理由
  1. 人はネガティブなパターンを通して、望むメリットを受け取っている
  2. 言い方を変えると、メリットを受け取るために特定のパターンを繰り返している
  3. 上記のように、無意識は自分を守り、幸せにするために動いてくれている
  4. 今はデメリットでも昔は自分のために生まれ、存在してくれていたパターンである

メリットって何?とわかりにくい面もありますので、「私には能力がない」をテーマに裏メリットを紹介します。

「私には能力がない」の裏メリット
  1. 自分に期待をしないので、理想と現実のギャップに苦しまなくていい
  2. 失敗の言い訳になり、深く傷つかなくてすむ
  3. 挑戦をしない理由にして、失敗や傷つくことを避けられる など

こうした無意識の働き、受け取っているものに気づくことで、人は新しい自分に変化しやすくなります。

それを体系化しているのが裏メリット・リフレーミングです。ぜひお試しください。

あなたならできる!

*リフレーミングしたいネガティブな思考・感情・意味づけ(思い込み)のこと

裏メリット・リフレーミングが効果的な理由

裏メリット・リフレーミングが効果的な理由は「なぜ、ネガティブなパターンを繰り返してしまうのか?」という理由を知った上で、「こういう自分でありたい」という新しいパターンを選択しやすくなるからです。

効果的な理由はこちらです。

理由解説
裏メリットに気づける裏メリット(変わらない理由、同じパターンを繰り返す理由)に気づくことで、無意識の影響を緩め、新しいパターンを選択しやすくなる
裏メリットの影響に気づける裏メリットの影響に気づくことで、変えたいかどうかを選択しやすくなる

・何を得ていたか
・何を避けることができたか
・どんな感情を満たすことができているか
自分を守ってくれていたことに気づける今の自分にとってマイナスでも、過去にプラスに働いていたことはあります。何よりも、自分を守り、幸せにするための働きだと気づくことで、自己信頼を高めやすくなる

・自分への信頼
・無意識への信頼
・人生への信頼
ネガティブなパターンは必要かどうかを検討できる今後の人生にネガティブなパターンは必要か?を検討し、どうしたいかを明確にできる

・ずっと持ち続けたいか?
・今後も持ち続けたらどうなるのか?
・本当はどういうパターンを求めているか?
・望んでいる未来の自分ならどういうパターンが必要か?
新しい自分を選択できるネガティブなパターンと、未来の自分に相応しい新しいパターンのどちらが良いかを選択できる
ありがとうを伝えられる無意識の働きを知り、ありがとうを伝えることで、ネガティブな思考・感情・パターンが緩みやすくなる

裏メリット・リフレーミングの手順

裏メリット・リフレーミングの手順を紹介します。

イメージしやすいように、「自分には能力がない」というテーマで、私が行ったリフレーミングの例を添えています。

STEP

テーマを決める

リフレーミングするテーマを1つだけ決めます。

質問例回答例
どのようなテーマでリフレーミングをしますか?自分には能力がない
STEP

どんな自分になりたいかを明確にする

まずはネガティブなパターンを変えて、どうなりたいかを明確にします。

最高の未来を生きている自分なら、どのようなパターンを持っているか?をイメージして行います。

質問例回答例
どんな自分になりたいですか?・できるのが当たり前という自分

・ネガティブな感情から解放された人生

・挑戦して自分の望んでいる人生を生きている状態
最高の未来を生きている自分は、どのような気分で生きていますか?・喜びや幸せ、楽しさを感じている

・穏やかさと、自分への信頼を感じている

・できるという確信を持っている
最高の未来を生きている自分は、どのような人生を生きていますか?・孤独ではなく、多くの人と関わり、楽しんでいる

・起業して、自分のやりたいことで成果を出している

・自分、家族、社会に対して喜びや幸せを届けている
STEP

ネガティブなパターンからどんな影響を受けているかを確認する

ネガティブなパターンから、どんな影響を受けているかを明確にします。

出せるだけ出してみましょう。

質問例回答例
ネガティブなパターンから、どんな時に、どのような影響を受けていますか?・常に自信がないし、不安を抱えている

・やりたいことがあっても、失敗が怖くて挑戦できない

・定期的に悔しい思いをしていて辛い
ネガティブなパターンを持ち続けるとどうなりますか?・ネガティブな感情を持ち続けて、何も変わらない

・とても嫌。それだけは避けたい
STEP

リフレーミングしたい理由を明確にする

何のためにリフレーミングしたいのかを明確にしましょう。理由は変化の原動力になります。

質問例回答例
どうして、ネガティブなパターンを変えたいのですか?・悔しさを感じる人生を変えたい

・苦しさばかりの人生をどうにかしたい
STEP

裏メリットに気づく

ネガティブなパターンの裏にある「裏メリット」を明確にします。

※正解はありませんので、直感で浮かんだものを出せるだけ出しましょう。

質問例回答例
どんなメリットを受け取っていますか?・挑戦しないので、失敗しなくていい

・悔しさを抱え続けているので、頑張ろうと自分を奮い立たせられる
何を避けることができていますか?・失敗

・無力感を感じること
STEP

裏メリットにより失っていること、受けている悪影響を明確にする

裏メリットを手にした反面、何を失っているか、どんな悪影響を受けているかを確認します。

※正解はありませんので、直感で浮かんだものを出せるだけ出しましょう。

質問例回答例
裏メリットにより、失っているものは何でしょうか?・挑戦すること

・本当に欲しい未来を手にすること

・可能性の開花
裏メリットにより、どのような悪影響を受けているでしょうか?・自分が望んでいる人生から目をそらす

・行動から逃げている

・言い訳が上手くなり、行動できなくなっている
STEP

裏メリットは今後の人生で必要かを確認する

裏メリットのメリット・デメリットを知った上で、今後も必要かを判断します。

質問例回答例
裏メリットは今後の人生で必要ですか?今後の人生にはもう不要
(不要な場合)どうしていらないと思いましたか?・挑戦しない苦しさより、挑戦しての大変さのほうがいい

・穏やかな気持で、望んでいる人生を手にしたい
STEP

新しいパターンを選択する

特定の状況において発動していたネガティブなパターンの代わりに、どんなパターンを手にしたいかを明確にします。

※本当に望んでいる未来の自分なら、どのようなパターンを持っているか?という視点で行いましょう。

質問例回答例
本当に望んでいる未来の自分は、同様のシチュエーションにおいて、どのようなパターンを持っていますか?

※どういう意識、感情、行動、選択をするのかを明確にしましょう。
・恐れではなく、穏やかさ、喜び、楽しさを感じている

・不安を感じた時は、感情に向き合い、穏やかさを取り戻す

・結果を出している未来の自分から逆算して行動する

・できる、できないではなく、望んでいるかどうかで判断する
その選択をした理由は何ですか?・今度こそ、本当に自分を変えるため
STEP

リフレーミングする

裏メリットや新しいパターンなどを踏まえて、リフレーミングします。

※正解はありませんし、かっこいい言葉を使う必要もありませんので自由に行いましょう

質問例回答例
元のパターンに変えて、未来の自分に相応しいパターンを表現するとどうなりますか?・自分が望む未来を生きたとき、能力や能力に相応しい状態が後からついてくる

・大事なことは能力ではなく、自分がどうなりたいかだけ
STEP

自分に「ありがとう!」を伝える

自分を守り、幸せにしようとしてくれていた無意識の働きに感謝する

言い方を変えると、自分に「ありがとう!」を伝えるということです。

質問例回答例
自分自身(無意識の働き)にありがとう!を伝えるとしたら、どんなメッセージにしますか?今まで頑張ってくれてありがとう!

お陰様でどんなに辛いときでも踏ん張れました。

裏メリット・リフレーミングの例

裏メリット・リフレーミングの例として、「私には価値がない」をテーマでまとめました。

「私には価値がない」のリフレーミング例

ステップ回答例
STEP1.テーマを決める私には価値がない
STEP2.どんな自分になりたいかを明確にする・自分を好きになる
・自分でも誰かの役に立っている実感を得る
・自分の殻にこもらずに、人と関われる人生
STEP3.ネガティブなパターンからどんな影響を受けているかを確認する・自分を好きになれない
・人生が辛い
・人間関係が恐い
STEP4.リフレーミングしたい理由を明確にする・自分を好きになりたい
・人生って楽しいものだと思いたい
・自分が変わったら、親子関係・人間関係が変わるかもしれない
STEP5.裏メリットに気づく・人間関係で傷つかなくて済む
・失敗して自己否定をしなくて済む
・劣等感やコンプレックスに苦しまなくて済む
STEP6.裏メリットにより失っていること、受けている悪影響を明確にする・理想の自分から目を背けていた
・逃げぐせがついていた
・ささやかな変化すら起こせない自分になっていた
STEP7.裏メリットは今後の人生で必要かを確認する今後の人生では不要
STEP8.新しいパターンを選択する・怖くてもやりたいことに一歩踏み込んでいる
・人との関わりを楽しんでいる
・挑戦や失敗、人間関係を味わって楽しむ
STEP9.リフレーミングする・「私には価値がある」と思うから、「自分の中にある価値に気づける

・価値は育むもの。自分にとって大切なのは挑戦、行動、心の声に素直になること

・自分には価値がある。それは自分で決めること
STEP10.自分に「ありがとう!」を伝える今まで守ってくれてありがとう!

これまでの自分なら辛いことに心が折れていたよ。お陰様で今があるし、新しい自分を選ぶことができました。

さっそく、あなたがリフレーミングしたいテーマで試してみましょう。

新しい自分に変化するきっかけにしてください。

あなたならできる!

リフレーミングのやり方‐事例一覧

事実確認リフレーミング「価値がない」という思い込みは、事実でも、証拠があるわけでもなく、自分がそう思い込んでいただけ
過去の経験リフレーミング私の存在や行動で助かった人、喜んでくれた人はたしかにした。小さいかもしれないけれど、私の価値はその経験が証明している
第3者視点のリフレーミング第三者の立場に立って今の自分を見ると、「随分と考えすぎ」「ネガティブに考えすぎ」「むしろ、よくやっている」と思えてくる
メンター・リフレーミングメンターなら、「私にはすでにあなたの中にある独自の価値、ユニークさが見えている。価値がないという誰かに埋め込まれた勘違いが邪魔をしているだけ」と言うだろう
親・兄弟リフレーミング親や兄弟から見れば、私の存在が喜びだし、かけがえのない価値
未来の自分リフレーミングゴールを実現した未来の私から見れば、「あの時があったからこそ、今の自分がいる」と言っているはず
名言・格言リフレーミング作家のトルストイは、「もし苦しみがなかったら、人間は自分の限界を知らなかったろうし、自分というものを知らなかったろう」と言った。今、自分はいい経験をしている。
内容を変える/意味づけを変えるリフレーミング「価値がない」とは「眠っている可能性が多い」「伸びしろがある」という意味
状況を置き換えるリフレーミング「価値がない」という思い込みで苦しんでいる自分は、人の気持ちがわかるので、誰かをサポートする職業・役割では価値を発揮できる
時間軸を変えるリフレーミング過去を振り返れば、人を笑顔にした瞬間はあった。未来を見れば、もっと多くの人を笑顔にできる
再定義リフレーミング価値は「比較による優劣で決まる」と思っていたけれど、「役割やゴールに対して、大小問わず機能を果たしているかどうかで決まる」と気付いた。
モデリング・リフレーミング偉人や尊敬する人も「自分には価値がない」と悩んだ瞬間はあった。私も同じプロセスを歩んでいるだけ
場を変えるリフレーミング大自然の中で「価値がない」という思い込みを振り返ると、そう考えること自体が「価値がないし、意味がない」と気づいた
時間を置いたリフレーミング時間をおいてスッキリした状態で考えると、深刻になりすぎていたかもしれない
内観リフレーミング「価値がない」と思って苦しんでいる自分を内観していたら、「自分は人からどう見られるか?」と外側のことばかりに目が向いていたんだと気づいた。自分の価値は外ではなく、自分で決めるもの。
だから何だリフレーミングだから何だバカヤロー。価値がないからって、息が止まるのか?明日が来なくなるのか?未来の可能性がゼロになるのか?

そんなことはない。「価値がない」なんて言葉は、ただの音。未来の可能性とは一切関係ない。生きている限り、選び直すことはできるし、可能性はある。
それでも明日は来るリフレーミング冷静に考えると、どんなに苦しくても明日は来るし、人生は続く。それなら今の自分を笑い飛ばしてやっていこう
君ならできるリフレーミング今「価値がない」と思っているのであれば、「価値ある自分」「できる自分」を選択していないだけ。この瞬間に選べばいい
死に戻りリフレーミングもう「価値がない」なんて思考に時間を奪われない。 二度目の人生は、最初から「価値ある自分」として生きるだけ
異世界転生リフレーミング未来は何通りも存在している。今までは無意識に苦しい世界を選んでいただけ。今は「価値に溢れた人生」を選んだ
気づきや学びのリフレーミングこの経験を通して「誰もが自分の価値を見失うことがある」と学んだ。お陰で人の痛みを知り、「価値がない」という考え自体が、外部からの刷り込みだと知った
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この記事を書いた人

ヒカル代表・本サイト運営者。

研修業界でのWebマーケティング、セールス、運営に20年以上、ユーザーとして30年以上携わってきました。

同時にNLP、コーチング、コミュニケーション、メンタル、スピリチュアルなどを学び、実践し続けています。

これまで学び、経験してきたことは個人や企業、そして社会の課題解決に役立つと思い、本サイトを通して情報とサービスを提供しています。


私が信じていることはシンプルです。

「人生は変えられる。そして、すでにある・すべてある。」

この信念をベースに、読者のあなたが未来を切り開くきっかけを届けられれば幸いです。

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